積算・業界用語集:さ行

さ行
用語 読み 説明
材料費 ざいりょうひ 木材や鉄材など、製造に要する原材料、製品を購入する際に生じる費用のこと。
さく井工事 さくせいこうじ 建設業の1種で「さくせい」と言います。さく井機械を使用して揚水設備設置等を行う工事のこと。
参考見積書 さんこうみつもりしょ 一般競争入札や随意契約の契約方式を判断するときや、予算要求するときなどに参考見積書が必要になることがあります。参考見積書では通常の取引価格、おおよその金額を提出してもらい検討時に利用します。
三社見積 さんしゃみつもり 見積書を3社分集めて役所へ提出すること。その主な目的は、①予定価格の単価設定のため、②設計変更のためです。
適切な予定価格を組むために反映させる場合や設計外の項目を追加するときに、積算単価のない項目の場合に3社分の見積書を取得します。
事業損失防止施設費 じぎょうそんしつぼうししせつひ 事業損失防止施設費には以下の2つが含まれます。
1)工事施工に伴って発生する騒音、振動、地盤沈下、地下水の断絶等に起因する事業損失を未然に防止するための仮施設の設置費、撤去費、及び当該仮施設の維持管理等に要する費用
2)事業損失を未然に防止するために必要な調査等に要する費用
市場単価 しじょうたんか 材料費、労務費、機械経費で構成される施工単位当たりの市場での取引価格(一部工種では材料の値動きが極めて激しいためこれを除外)のこと。元請業者による直営施工に代わり、下請の専門業者の施工が一般的な工種について、元請業者から下請業者に外注される工事価格、つまり元・下間の取引価格です。
市場単価方式 しじょうたんかほうしき 基本的に公共工事を発注する際の積算は、歩掛による積上げ方式で実施されています。これに対して市場単価方式とは、工事費を構成する一部もしくは全部の工種について歩掛を使用せず、材料費、労務費、機械経費を含む施工単位当たりで、市場の取引価格を反映する方法のこと。
失格判定基準 しっかくはんていきじゅん 調査基準価格を下回った際に、入札価格が失格判断基準に満たない場合、契約の内容が適切に行われないと判断し、入札を失格とする基準のこと。
指名競争入札 していきょうそうにゅうさつ 国や地方公共団体が適切な企業を指名して入札に参加させ、最も有利な条件を提示した者と契約する入札方式のこと。一般競争入札とは異なり、企業が自ら参加を希望することはできません。入札者が最初から絞られることもあり、落札できる可能性は一般競争入札よりも高くなります。
指定建設業 していけんせつぎょう 建設業許可が必要な業種は29業種あり、そのうち7業種(①土木工事業②建築工事業③電気工事業④管工事業⑤鋼構造物工事業⑥ほ装工事業⑦造園工事業)は指定建設業の許可が必要です。この7業種については、専任技術者が実務経験では認められず、一級の国家資格者、または国交省大臣特別認定者であることが必須となります。他の業種とはこの点が異なるため、指定建設業と呼ばれています。
指定施工 していせこう 工事目的物を完成させるために、発注者が施工方法の全部または一部を指定する(材料、数量、工種、施工法、配置など)こと。
指名停止措置 しめいていしそち 建設業の事業者などを一定期間入札に参加できなくすること。この措置は発注者(官公庁や自治体など)ごとに行われ、指定された事業者は数週間から数ヶ月の間、その発注者の入札に参加することができません。
JACIC じゃしっく 一般社団法人日本建設情報総合センターのことで、建設事業の円滑な執行に資する情報システムの調査研究、開発・改良、運用・保守並びに建設情報の提供・普及を行っている機関です。
(工事における)週休2日 しゅうきゅうふつか 平成29年3月に策定された「働き方改革実行計画」において示された、建設業における週休2日の推進等の休日確保の必要性を踏まえ、週休2日工事に取り組む工事施工者、関係者を支援するための国土交通省による取り組みのこと。
週休2日工事 しゅうきゅうふつかこうじ 「働き方改革実行計画」(働き方改革実現会議(議長:内閣総理大臣)決定)において示された、建設業における週休2日の推進等の休日確保の必要性等を踏まえ、各種の取り組みが行われています。積算上では労務費や機械賃料、経費率が補正されます。
受注者 じゅちゅうしゃ 発注者から直接工事を請け負った請負人のこと。
純工事費 じゅんこうじひ 請負工事の工事費構成上、直接工事費と共通仮設費の和を純工事費と言います。
準備費 じゅんびひ 準備費には以下の4つが含まれます。
1)準備及び後片付けに要する費用
2)調査・測量、丁張等に要する費用
3)イブルドーザ、レーキドーザ、バックホウ等による雑木や小さな樹木、竹等などを除去する費用(樹木をチェーンソー等により切り倒す伐採作業は含まない)
4)除根、除草、整地、段切り、すりつけ等に要する費用。なお、伐開、除根及び除草は、現場内の集積・積込み作業を含む(伐採作業に伴う現場内の集積・積込作業は含まない)。
償却費および償却費率 しょうきゃくひおよびしょうきゃくひりつ 建設機械の使用または経年による価値の減価額であり、償却費率は使用期間中の償却費総額の基礎価格に対する割合のこと。
償却費率の求め方:償却費率= 1 -残存率 /100
諸経費 しょけいひ 諸経費は大きく「現場管理費」と「一般管理費」の2つに分けられます。「現場管理費」は元請業者の現場監督員の人件費・交通費、工事関係保険料(損害賠償保険・火災保険など)、現場事務所でかかる諸雑費のことであり、「一般管理費」は建設業を運営するに必要な営業担当社員・経理担当社員等の現場監督員以外の人件費や会社の家賃または固定資産税・光熱費・事務用品費・減価償却費のことです。
除算方式 じょさんほうしき 入札価格以外の要素を数値化した技術評価点を、入札価格で割る評価方式のこと(技術評価点÷入札価格)。
処分費 しょぶんひ 再資源化施設の受入費でアスファルト殻、コンクリート殻のことを指します。積算をするうえで処分費の間接費設定をする必要があります。また処分費の設定には、上下水道料金、有料道路利用料も設定する必要があります。
所要数量 しょようすうりょう 材料費を求めるために用いられる数値で、工事で実際に必要となる数量のこと。所要数量の求め方:所要数量=設計数量×割増係数
白本 しろぼん 公益財団法人日本下水道協会発行の下水道用設計標準歩掛表のこと。第1巻管路、第2巻ポンプ場処理場、第3巻設計委託に分かれています。背表紙が白色のことから通称「白本」と呼ばれています。
新技術情報共有システム(NETIS) しんぎじゅつじょうほうきょうゆうしすてむ(ねてぃす) 国土交通省が運用しているデータベースのことで、公共工事に活用できる様々な新技術についての情報がインターネット上で公開されおり自由に閲覧できます。NETIS(New Technology Information System)は有用な新技術の普及・促進を目的としています。
新土木工事積算大系 しんどぼくこうじせきさんたいけい 工事工種体系における体系階層(レベル)のうち、契約において取引項目となりうる特に重要なレベルに相当する「細別(レベル4)」について、含まれる費目項目の明確化を図ることを目的に、細別名称ごとに、総括表用単位・積算用単位、含まれる費目項目を示した用語の定義などが規定されています。
水道事業実務必携(書籍) すいどうじぎょうじつむひっけい 全国簡易水道協議会発行の書籍。水道工事ので使用する基準が掲載されています。
数量計算書 すうりょうけいさんしょ 土工や建築関係の業務で利用される書類の一つで、簡単に言うと数量計算書は設計図面の一部です。
数量算出(拾い出し) すうりょうさんしゅつ 国土交通省がまとめた要領や各協会発行のマニュアルを参考にして、図面や設計書などから工事に必要な材料・数量などを数える作業のこと。
スライド条項(建設工事標準請負契約約款における請負代金額変更の規定) すらいどじょうこう 建設工事標準請負契約約款(昭和25年)には物価の変動等による請負代金額の変更(いわゆるスライド条項)が規定されました。スライド条項に書かれている3つのスライドには、全体スライド、単品スライド、インフレスライドがあります。
積算 せきさん 歩掛(材料費・労務費・機械経費など)に基づき構成する費用を積み上げ、全体の事業費を計算する方法またはその業務のこと。工事の積算であれば、対象施設について技術基準に基づき作成された設計図書や施工方法を、定めた契約内容に基づいて適正に費用を算出します。
積算資料(書籍) せきさんしりょう 一般財団法人経済調査会発行。月刊。全国の調査網を駆使し、建設に関わる資材価格・労務単価・各種料金等を流通・取引数量・都市別に掲載されています。
積算実務マニュアル(書籍) せきさんじつむまにゅある 全日出版社の発行する書籍。建築工事、機械設備、電気設備の3種類あり、都道府県ごとの複合単価が掲載されています。
施工箇所点在型積算 せこうかしょてんざいがたせきさん 施工箇所が点在する工事については、建設機械を複数箇所に運搬する費用や複数箇所の交通規制等がそれぞれの箇所で発生するなど、積算額と実際にかかる費用に乖離があると考えられます。そのため施工箇所が1km以上離れている場合は、箇所ごとに間接工事費(共通仮設費、現場管理費)を算出します。
施工計画書 せこうけいかくしょ 工事の受注者が監督職員(発注者)に提出する書類のことで、工事を完成するために必要な施工方法や管理方法、安全対策に関する情報が記載されています。
施工パッケージ型積算方式 せこうぱっけーじがたせきさんほうしき 国土交通省が平成24年10月から実施している積算方式で、機械・労務・材料にかかる費用をひとまとめ(パッケージ化)にした施工単価により直接工事費の積算を行う方式のこと。
設計数量 せっけいすうりょう 設計図書に明記された個数や設計寸法から算出した数量のこと。設計図書をもとに設計数量を算出しますが、実際の工事では設計数量を割り増した所要数量が必要です。
設計図書 せっけいとしょ 工事を実施するために必要な図書で、設計の内容を示す書類のこと。
設計変更 せっけいへんこう 設計変更を行う必要がある場合は、事前に書面による協議で発注者に承諾を得たうえで、施工方法や内容を変更すること。
全日出版社 ぜんにちしゅっぱんしゃ 営繕系の積算実務マニュアルを発行発売する民間企業で、正式名は株式会社全日出版社です。
総価契約単価合意方式 そうかけいやくたんかごういほうしき 入札で落札金額を合計金額(総価)で決定しその後工種、経費項目を個別または請負比率で契約する方法のこと。国土交通省では全面的に採用されています。
(工事数量)総括表 そうかつひょう 工事施工に関する工種、設計数量及び規格を示した書類のこと。
総合評価落札方式 そうごうひょうからくさつほうしき 入札価格だけでなく技術提案(工事の質や内容など)も評価対象にする入札方式のこと。総合評価落札方式では入札金額の一番低い事業者が落札者になるとは限らず、むしろ技術力の高い事業者ほど高く評価され、入札競争において有利となります。また、総合評価落札方式には「除算方式」と「加点方式」があり、一般的に使用されているのは除算方式で、加算方式は国土交通省の一部案件で試行的に採用されています。

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