『BeingBudget』導入事例

ベテランと若手の関係をつなぐツールとしての役割も

株式会社 久本組

お客様基本情報
会社名 株式会社 久本組
URL http://www.hisamotogumi.co.jp/
ご担当者名 工事部 積算課 森 賢剛さん
使用ソフト 『BeingBudget』(実行予算)

事業概要

公共及び民間土木を主体とし、国交省を始め関西、関東、東北の各地方自治体や道路、鉄道会社を主な取引先とする。売上高約87億円、従業員数110名。年間30~35の現場が稼働しており、『BeingBudget』は10ライセンスで運用。

エクセルでの予算書作成は複雑になりがち

『BeingBudget』の導入前は汎用表計算ソフト(エクセル) を使用し、予算書を作成していました。エクセル作成は各担当者の独自性が強く、内容にばらつきがあり、予算項目の抜け、漏れや計算間違いなどのミスが頻発している状況でした。
また、エクセルでの予算書作成は上位表と下位表のリンク付けが複雑になり、予算額が大きくなるほど誤りがちで未経験者には難しいと思います。未経験者は経験者に知恵を借りるか、1つずつ調べながら作成することになりますが、手間がかかる上に思い通りにいかず、未経験者のスキルアップや教育も思うように進んでいませんでした。

「大規模工事」での作業負担軽減と、ヒューマンエラーを防止

『BeingBudget』は本社で10ライセンスを導入していますが、現場から使用する際は、VPNで本社へアクセスしてライセンス認証するタイプの「キャビネットライセンス版」を利用しています。操作の初期教育が何度か必要ではありましたが、慣れれば問題はありませんでした。また『BeingBudget』で作った予算書データは共有フォルダに保存し、過去の予算書を応用できるようにしています。
大規模工事になれば大きく改善できると思ったのが、当社で導入している土木工事積算システム『Gaia』とのデータ連携により、①入力等の作業時間や負担の軽減(労働時間の短縮)②入力ミスの軽減(ヒューマンエラーによる利益減少防止)-の2点です。予算をしっかりと作成できる現場所長が減っているなか、『BeingBudget』の予算データを蓄積していくことによって、間接費等は未経験者でも過去の類似工事の予算書を参考にしながら作成できます。

ベテランと若手の関係をつなぐツールとしての役割も

積算システム『Gaia』の官積データを読み込んで予算書作成できるため、予算項目の抜け漏れや計算ミスが格段に減り、作成時間の短縮につながりました。また『BeingBudget』は予算書データを同時に複数立ち上げることができるため、複数データ間でのコピー・貼り付け、エクセルデータも簡単に挿入できるなど、過去のデータも上手く活用できています。間接費もテンプレートを使用できるので作成に迷いません。また、外注業者等への見積依頼では、『BeingBudget』で依頼書が出力できるため便利ですね。

社内教育面に関しては、『BeingBudget』だと予算項目がツリー表示されているため、若手がとっつき易く、理解もしてもらい易いです。また、ベテランと若手の年齢差が大きいこともあり、関係性が希薄になりつつあるなか、システムを通して「直接工事費と間接費のこの部分はどうなっているのですか?」などの質問も飛び交っており、ベテランと若手をつなぐツールの役割も担ってくれていると感じています。予算書作成業務と社内教育面で業務改善ができたと思います。
『BeingBudget』も『Gaia』同様に、建設業界に広がっていく商品ではないでしょうか。